ZoomとZoomとHUAWEI

実演家がオンラインレッスンを行う風潮が強まっているようだ。

今ではノートパソコンもしくはスマートフォンさえあればこれが可能なので、1990年代に英会話をオンラインで行う設備投資を行った学校も有った事を考えると随分と時代は変わった事だと思う。

通信サービスはなんでもよくて
・スカイプ|Skype
・フェイスタイム|Facetime
・ライン|LINE
・メッセンジャー|Messenger
等、なんでも可能である。実際私も実演家の通信テストを手伝ったが、Skypeがなんとなく落ち着く印象だ。

私は知らなかったのだが「Zoom」(ズームミーティング)というビデオ会議通信システムが音質的に結果が宜しいという噂を耳にする。

我々エンジニアにとってZoomといえば株式会社ズームの事で、所謂ハンディレコーダーを作っている会社である。
2000年を過ぎたあたりから目にするようになってきた。最初に見たのはパーカッションの同級生が持ってきたメトロノームのような機械だったと思う。身も蓋もない言い方をすればコルグの二番煎じみたいなメーカーだと思っていた。次に目にしたのがハンディレコーダーで、これもMAudioの二番煎じ的な製品に思えた。到底プロの使用に耐えられる製品には思えなかった。
さらに数年後スマートフォンの音質と画質が現代ほど優秀でなかった頃、どちらもまあまあなクオリティで撮れるレコーダーを出し始めた。それまで実演家のデファクトスタンダードだったEDIROLにとって変わることも想像された。
それが今ではどうだろう。F8という8トラックで記録出来るレコーダーが世界中でバカ売れしている。これはSoundDevisesの製品のパクリではあるが、価格も抑えられ優秀に設計されている。同じ日本のメーカーのフィールドレコーダーにTASCAM社のHS-P82というレコーダーがあるが、こちらはサンプルレートが上がるとトラック数が限定され、またミラー録音も出来なくなってしまうが、F8はそれをSDカードで可能にしている上、オーディオインターフェイスとしても動作してしまう。いまや、世界中の収録現場で使用されている。

先日このようなニュースを目にした。
つまりセキュリティに問題があるようで、利用は控えるべきという内容だ。

Zoomも手広くやってるなと思ったら、どうやら音響製品を作っている株式会社ズームとアメリカのIT企業のZoom(Zoom Video Communications)は全くの別会社らしい。日本の株式会社ズームの製品を使用してライブ中継をやっているなどという会話も飛び交っているのでよけいややこしい。

ところで、ニュースの内容だがシステムに問題があったのは事実のようだ。
注目したい点が「中国の北京にあるサーバを経由していたことが分かった」という点と「もし中国政府がZoomの中国拠点に対し、ユーザー情報の開示を求めれば、Zoomはこれを拒否できず、データが中国政府にわたる可能性がある」という点だ。
何かに近似している。
そう5Gのファーウェイ|HUAWEIの争いに近似しており、ここでもアメリカ対中国だ。

客観視するに国家機密や大企業のトップシークレットを含んだ内容でなく、平和な楽器レッスンの類などであれば、個人情報最低限の注意を払えば使用しても問題ないと思われる。