菅 きよみ
フラウト・トラヴェルソ

 東京生まれ。幼少期をアメリカ、メリーランド州で過ごし現地校に通う。小学3年で帰国子女として大阪に帰国するも、日本語が分からず学業に苦労する。3才より母の手ほどきでピアノを始める。9才より大阪府の豊中市少年少女リコーダー合奏団に参加し、アンサンブルの楽しさを体験する。10才よりリコーダーとフルートを故若林正史氏に師事し、その間にフランス・ブリュッヘンやデイヴィッド・マンローのリコーダー、ルネ・ヤーコプスやアーノンクールのレコードやCDを聴き、古楽器の愉しみに目覚める。16才で若林正史氏にフラウト・トラヴェルソを吹かせてもらい、その温もりのある音色と持ち手へのフィット感に魅力を感じ直ぐに転向。有田正広氏に師事し、桐朋学園大学古楽器科を卒業。1994年第8回山梨古楽コンクール入選。その後古楽器科研修生として2年修学を続け、インスブルック夏期講習にてリンデ・ブルンマイヤー氏にも2年連続で学び、友人と自主企画公演を数回行うも、修行が足りないと感じベルギーのブリュッセルに留学。バルトルド・クイケン、マルク・アンタイ、フランク・トゥンス等の各氏に師事し、ブリュッセル王立音楽院を卒業。その間、1999年ブルージュ国際古楽コンクールにて第3位入賞。2003年、カーネギーホールにて、バッハ・コレギウム・ジャパンがマタイ受難曲を演奏した際、ニューヨークタイムズ紙が菅きよみの「繊細さと抒情性」を絶賛した。アニマ・エテルナ(ジョス・ファン・インマゼール)、ラ・プティット・バンド(シギスヴァルト・クイケン)、レザグレモン(ヴィーラント・クイケン)やその他の大小のバロック・アンサンブルのメンバーとして欧州各地で演奏。2007年に帰国しクラシカル・プレイヤーズ東京(有田正広)等で演奏。また佐藤泉氏(バロック・ヴァオリン奏者)が2000年より毎年続けて行っている「バッハからのメッセージ」の企画にも何度も招待される。2019年よりミュージック・スクール「ダ・カーポ」講師。2018年より西山まりえ氏とブランデンブルク協奏曲(IDホールディングス主催:サントリーホール)等の公演を重ね好評を博す。2023年山梨古楽コンクールにて審査員を務める。2024年現在もバッハ・コレギウム・ジャパン(鈴木雅明、鈴木優人)、オーケストラ・リベラ・クラシカ(鈴木秀美)、ザ・バロックバンド(渡邊順生)、ルネサンスフルート・コンソート「ソフィオ・アルモニコ」(前田りり子)等のメンバーとして演奏会やCDの録音を行う。

Kiyomi Suga | Flauto Traverso

She studied recorder and flute under Masashi Wakabayashi. Graduated from Toho Gakuen School of Music. She studied baroque flute under Masahiro Arita. After graduating from the same university, She moved to Europe. Graduated from the Royal Conservatory of Brussels. She studied baroque flute under Barthold Kuijken and Marc Hantai. In 1999, She placed third at the International Early Music Competition in Brugge. After performing throughout Europe as a member of Anima Eterna, La Petite Bande, She returned to Japan in 2007. Currently participating in concerts and recordings as a member of Bach Collegium Japan, Orchestra Libera Classica, and Soffio Armonico. Lecturer at Music School Da Capo.