メディオ・レジストロ

“メディオ・レジストロ”とは、スペインのオルガンの特徴である「分割ストップ」のこと。一つの鍵盤で上声部と下声部に異なる音色を割り当てることが出来る。様々な音色が一つに混ざり合い、共に音楽を作っていこう、という意味合いで命名された。桐朋学園大学音楽学部古楽器科において教鞭をとるリコーダー奏者の古橋潤一、数多くのアンサンブルで、ソリスト、通奏低音奏者を務めるオルガニストの能登伊津子、東京学芸大学で教鞭をとり、近年ではハルモニウム奏者としても活躍するチェリストの西沢央子の3人によって、17世紀のイタリアとスペインの音楽を演奏するのを主目的として結成された古楽アンサンブル。ヴァイオリン、パーカッション等のゲスト迎え、年に1度ほどの定期演奏会を開催。特に近年は17世紀から18世紀スペインの楽曲の演奏に力を注いでいる。オルガン曲の編曲を集めたCD「スパニッシュ・プログレッシヴ・バロック」(レコード芸術準特選盤)は、レコード芸術誌、CDジャーナル誌、NHK-FM等、多数のメディアで取り上げられ絶賛された。またスペイン大使館でも演奏会を催し、好評を博した。

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